ままならない

SNSで失った日本語能力をブログで取り戻す

編入学のこと


編入学で同じ研究室に所属した学年がひとつ下の友人が編入体験記を書いてるのを見て、一年越しではあるけれども私も書いてみよう、と思いトライしてみます。

何度か書こうとしたことはあるけれども、どう頑張ってもただの自慢にしかならなくて、ほんとは自分も情報を得るのにとても苦労したからこれから編入を考えている人のためになれば、と思っていたのに、なかなか実行できませんでした。


なぜなら何も参考にならないから。


私が合格したのは多分、おみくじで大吉を引いただけのことで、もちろん合格したことは嬉しいし不合格だった時のことなんて考えたくもないけれど、
日々「どうして合格したのだろう。私はここにいていいのだろうか」
という問いに悩まされつづけています。

そういうミスマッチを抱えている、ということについて書けたらいいな、と思います。


【高校生時代】
「3年間何してたの?」って聞かれたら迷わず、
「思いっきり遊んだ」と答えます。
それくらい遊んでた。もちろん勉強はしなかった。

JKというものに大きな幻想を抱いていた15歳の私は、程遠い現実を目の当たりにしたこともあり、完全にバーンアウトシンドローム状態でした。

それでも最初は授業には参加してて、成績はオール4くらい。
それも高校2年生になるとオール3になり、高校3年生のときは下から数えて3番目くらいになってました。

もちろん、周りのみんながいくような大学に合格することはできません。
とはいいつつも世間的には賢い部類にギリギリ所属できていたので、中堅大学とは言えるのでしょうか、やりたかったことができる大学に滑り込むことができました。


【私立大学時代】
大学はどこに行ってもそう変わらないと思ってました。やりたいこととマッチしていて、あとは自分がどう過ごすかで変わるだけで、世間体以外、良い大学もそうでない大学も、実際の中身はそう変わらないだろうと。

しかし、後ろめたさもありました。
プライドの高い私は、どこの大学に通ってるのかと聞かれた時に素直に答えることができません。東京の私立〜などと言ってごまかしていました。

だからこそ、専門であったフランス語だけはめちゃくちゃ頑張りました。決してコツコツ努力したわけではなくセンスで乗り切った部分もありますが、苦手になってしまった英語の二の舞にはならないよう、トップ集団を維持し続けた自信はあります。

他の教科はまあそれなりに、まあまあ真面目な大学生ではあったと思います。



事件が起きたのは大学2年生の春、2015年6月のことです。

久しぶりにあった友人(留年ツイッタラーでイキりキャラ)に当時通っていた大学を Fラン と揶揄されました。

いつも言われていることだったので特に気にせず、留年について煽り返したりなどしていました。

「まあ院ロンダするし」と言ったところ彼は

「編入しろよ」

とポロっと言い放ちました。

ああその手があったな、と。
それまで全く見当もつきませんでしたし、そういう制度があることすら知らなかったくらいだったかもしれません。


その夜、両親に気軽な気持ちで相談してみるとあれやこれやといううちに話が膨らんでしまい、父親がウキウキと編入学ができる大学を調べ、あっというまに受験することが決まってしまいました。
あの異様な盛り上がりはなんとも形容しがたいです。


【編入学 受験生時代】
実はその頃、もうすでに大学2年生の秋学期、つまり2015年秋に半年間留学することが決まっていました。

問題なことに、編入学は大抵、10〜11月の秋に受験が行われます。

賭け事のような編入学のために一時帰国したり、留学を諦めたりすることは考えられませんでした。


残された道はひとつ。

留学期間と被らない受験日の大学を探す。

そのフィルターに引っかかったのは9月頭に試験がある、
北海道大学名古屋大学でした。

・受験科目が少ない
・就職希望地の大阪と実家がある関東と行き来しやすい
・寒いところはイヤ

おそらく3番目の理由のウェイトが大きく、受験校は名大に決めました。


事件があったのが2015年6月のことなので、もちろん、この出来事も6月、つまり受験までもう既に3ヶ月を切っていました。



受験科目はフランス語と小論文。

過去問は著作権の関係でほとんど本文がわかりません。1年分だけ公開されていましたが、不安になるほど、 簡単すぎる 問題でした。

大学のことをやっていれば大丈夫だろう、と6月7月はあまり気にせず、フランス語の授業の予習と復習だけをやっていました。

小論文は、大学のレポートをやっておけば大丈夫だろう、それくらいの軽い気持ちで過ごしていました。今考えるとヒヤヒヤしますね。


同じ学科の仲良い友達ひとりと、他学部の友達ひとりと、そのふたりだけに話し、あとは何事もなかったかのように過ごしていたと思います。



8月。


さすがに勉強しようと思い、前年度夏休み中毎日アルバイトをしていたところ、その年は週5日にしてもらいました。
留学に行くことも決まっていたので、パリで散財するお金を貯めたかったのです。8月の1ヶ月で15万円ほど稼ぐことができました。

休みを作ったものの、なかなかやる気は出ません。小論文って何をすればいいのでしょうか。


取り出したのは、大学受験時に購入したうすっぺらい参考書です。

久しぶりに開いたところ、
「ポッポ先生!小論文って何が求められてるの?」
「リカコ、小論文はのぅ、こうしてこうしてこうするのじゃ!」


…白衣を着たフクロウがしゃべっているタイプのなんとも言えない参考書でした。

ーというより18歳の私、どうしてこれが参考になると思ったのでしょうか???


小論文の勉強はやめました、ただふたつだけの心構えだけを持って。

①相手側が求めている答えを書かなければならない
②平均くらいのものを書けば合格する。


①は当たり前のことだと思います。
例えば文学部の問題で
「紙の本と電子書籍、あなたはどちらを好みますか?理由も述べなさい」
と出されたとして、誰が電子書籍と書くでしょうか?小論文は自由作文とは勝手が違います。

②、これは大学受験のときに聞いた話です。
「みんな小論文はできないし、小論文で結果が分かれることはない。小論文は参考程度で、あまりにも酷いものを書かない限り問題はない。」
ということでした。


おそらく私はこのふたつを言い訳にして何もしなかったのだと思います。


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何もしないままとうとう受験まで1週間となりました。


フランス語の文法に自信はありましたが、私の弱点はボキャブラリーの貧困さです。

過去問を見たところ、べらぼうに難しい単語はありませんが、それでも私にはわからない単語が多々ありました。しかし単語レベルは仏検3〜4級程度。
たまたまそのレベルの単語帳を持っていたため、それだけでも詰め込もうと手に取ることを決めました。


苦手なんです。単語帳を読むのが。
退屈なんです。なんだか勉強してるフリをしてるだけが気がしてソワソワするのです。

この感覚が英語では命取りになったのですが。


そして単語帳は、前後の関係やページの場所など他の情報をヒントにしてしまうことができます。
本当にその単語の意味を覚えることはできない。そう思った私は500語あまりを全てエクセルに入力しました。


フランス語とその意味を打ち込み、ランダム表示をさせ、間違えた回数をカウントし、2回以上正解したものは表示させるのをやめ…
ということを繰り返し、くまなく単語をさらい、徹底的に単語を覚えました。


エクセルさんありがとう。
前置きが長くなりましたが私が編入学にあたり勉強したことはそれだけです。

付け加えるのなら、入力に時間がかかり、実際に動かしたのは前々日からだった、ということでしょうか。


【国立大学時代】
私立とは全然違います。
一言でまとめると、国立大学はある一種の 研究機関 であるということです。

声を大にしていいたいことがあります。

遊びたい奴は私立にいけ


実際、失敗したな、と思いました。
学歴ロンダリングは成功、プライドも世間体も保たれた。

でも実際過ごしている私はどうでしょうか?
あまりにも劣等生すぎて、周りから白い目で見られていないでしょうか?

フランス語ができたとしても、それだけで入学してしまったわたしは努力もしたことがなく、基礎の地盤が緩すぎるのです。

そして私が興味を持っていることは フランス語 です。
フランス文学ではありません。しかし専攻はフランス文学です。
なんでもできたのは私立だったからで、こちらではなんでもできるとはいいつつもある一定なことはしなければならないですし、先生方の専門も文学に関することです。なかなかやりづらい。



でも一番ほしかった学歴は手に入れたでしょう?それだけでなんとかならないの?

それを言い聞かせてはいるのですが、
いいですかみなさん、
学歴コンプは消えません

どこで軌道修正できたとしても、消えません。
結局ロンダリングでしかなく、過去は消えません。
周りは何も思っていなくとも、かならず自分で、「私はロンダリングだから…劣っている…」と思ってしまいます。

考えるのを忘れるか、うまく付き合っていくか、それだけです。

編入してもコンプレックスが消えることはありません。


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そういうわけで私は
編入学を周りには勧めていません。


例えば社会人の方や主婦の方が受験するのは、とても賢いやり方だと思います。

専門を変えたい、転学部のような形の人も、まあなんとかなると思います。


学歴ロンダリング
新しい世界に行けるし、世間体は良くなるし、いいこともあります。
しかしきっと、それはあまりにも美化された未来だと思います。


私が後悔してるわけではありませんし、
編入したからわかったことでもあると思います。
それなりに幸せなこともあります。

合格したからこそ言えることですが、
その時に身を置いているところでどう幸せを得るか、ということを考えるのも人生でとても重要だな、と気付きました。
環境を変えるのは簡単ですから。



どうして私が合格したのか。
その方が私にとってよかったのか、わかりません。



合格したい方々、

大学のことを真面目にやっていれば、合格できます。周りをばかにして内職して受験勉強してやるべきことをおろそかにしてる人は合格しません。

高校と一緒です。
高校の勉強を一生懸命やっていれば受かります。音楽の時間に単語帳を読むことが必要でしょうか?そういう自分に酔いしれているだけでしょう。




4500字を超えました。
レポートよりも長いので今期末もやり切れる気がしてきました。